突然ですが、皆さんは家系ラーメンという言葉をご存知ですか?
聞いたことはあるけれど、詳しくどんなラーメンか、どんな具材が使われているのかを知らないという方が多いのではないでしょうか。
私もラーメンは好きで家系ラーメンもよく食べるのですが、その特徴や歴史についてあまりよく知らないと思いました。
今回は、そんな家系ラーメンビギナーの私が一から調べてみました!
そもそも家系ラーメンとはどのような特徴があるのでしょうか。
家系ラーメンは、一般的に太いストレート麺と濃厚な豚骨醤油ベースのスープ、トッピングとしてのり、チャーシュー、白ネギ、ホウレンソウが特徴的なラーメンです。
元々屋号に「〜家」とつけるお店が多かったことから、家系と呼ばれるようになりました。
次に、家系ラーメンはどのように誕生したのでしょうか。
始まりは神奈川県横浜市新杉田に1974年に開業した「吉村家」がきっかけです。その頃長距離トラックの運転手を務めていた店主が、「東京の醤油と九州の豚骨を混ぜたら美味しいんじゃないか」と思い立ったことでオープンするに至りました。
さらに、家系ラーメンには「直系」、「分家」、「亜流系」と呼ばれるものがあります。
直系とは吉村家にて修行をした後に、無事開業に至った店舗のことを指し、なおかつ家系ラーメン店経営者として立派に運営をして成功しているお店のことを言います。
また、分家とは吉村家系列以外のお店から派生したものを指し、亜流系とは独自の家系ラーメンを作り上げたという風にカテゴライズされます。
さて、そんな家系ラーメンには欠かせないものがあります。
【ライス】
まずは、ライスです。私も毎回家系ラーメンを食べるときはご飯と一緒に食べます。
ほろほろのチャーシューと一緒に濃厚なスープに吸い込んだ海苔をご飯に巻いて食べるのがたまらなく美味しいです。
濃厚スープやチャーシューの旨みと海苔の香りが口の中に広がる感覚は何杯でも食べられると勘違いしてしまいます(笑)
【海苔】
続いては海苔です。通常のラーメンには小さめの海苔を使用することが多いですが、家系では大判を3枚程度加えるので海苔の風味が際立ちます。
そんな家系ラーメンが海苔にこだわる理由として、スープとの相性が挙げられます。
家系ラーメンは、濃厚なとんこつスープに醤油ダレと鶏油を加えます。
このこってりスープとシンプルな海苔の食感と香りがベストマッチングするのです。
食べ方は、海苔をスープに浸して食べたり、ご飯を巻いて食べるなど多岐に渡ります。
【ニンニク】
そして外せないのがニンニクです。次の日仕事がある人は口臭に気をつけてください(笑)
ニンニクの風味と家系ラーメンの濃い味は最高の相性であることは言うまでもなく、すりおろされているタイプならスプーン1杯程度、すり潰すタイプなら1~2片がオススメです。
一方で気になる匂いには、コーヒー、緑茶、牛乳などの飲み物があります。中でもお勧めはりんごジュースで、りんごに含まれるりんご酸がにんにくの臭い成分である「アリシン」を分解する効果があるとのことです。私も今度試してみます!
【豆板醤】
豆板醤も家系ラーメンには欠かせないピリッとした辛みがある美味しいトッピングですね。
これはラーメンというよりは、ご飯と一緒に食べることをお勧めします。シンプルな白ごはんにピリッと辛い豆板醤は相性抜群です。
他の食べ方として、ご飯にトッピングした豆板醤の上からラーメンのスープをかけて食べるのも美味しくてお勧めの方法。
【ほうれん草】
最後に忘れてはいけないのがほうれん草です。
よくお店にも置いてありますが、ラーメンやご飯にトッピングとしてかけると美味しいですね。
普通のラーメンにはよくネギやメンマが使われていますが、家系ラーメンではほうれん草が使われることが多いです。
そうすることで他のラーメンとの差別化を図り、家系ならではの食感や味の美味しさを引き出すことができています。
ここからは、有名な家系ラーメンのお店についてまとめていきます。
【家系総本山 吉村家】
まずは家系御三家の一つ「吉村家」です。
冒頭でご紹介した家系ラーメンのきっかけとも言える歴史あるお店で、家系ラーメンの総本山という位置付けです。ほとんどの家系ラーメンがこの吉村家に影響を受けたといっても過言ではありません。
特徴は、直系の象徴とも言える醤油感が強めのスープやモモのスモークと呼ばれるチャーシュー、そして海苔にほうれん草という王道の家系ラーメンです。
一度は訪れてみたいお店ですね。
【本牧家】
続いても、同様に家系御三家と呼ばれる「本牧家」。
吉村家の姉妹店としてオープンしたお店でクラシック系のラーメンとも呼ばれています。
スープにはさほど粘り気はないものの、バランス良く鶏ガラと豚骨のコクをしっかり感じます。たっぷりと鶏油も入っている店が多いです。
モッチリした中太麺もスープに良く合います。
【六角家】
御三家最後のお店は「六角家」です。
こちらは、本牧家で店長を務めていた神藤氏が独立して立ち上げたお店です。
本牧家と同様に、店内には豚骨臭が漂いクラシック系のラーメンとされています。
特徴は、スープをタップリと覆う鶏油と豚骨をしっかり感じる一方で、強すぎない醤油感はバランスが良いですね。そして、スモークしていないチャーシューは肩ロースが定番で、バラを使っているお店もあります。
【町田商店】
続いては、東京都町田市で誕生した「町田商店」です。開業当初は町田商店の名前で展開していましたが、都市部では出店先の地名を冠した名前で展開しています。
株式会社ギフトが直営店を展開しており、プロヂュース事業で他社が運営しているものも合わせると国内で400店舗にものぼります。
そして、活気の良い店内とセントラルキッチンで作られたスープとはわからないほどのクオリティが特徴的です。
スープはうずらの玉子が乗って白っぽく濁り、飲んでみると単純にまろやかであるということ以上に、鶏ガラと豚骨のしっかりとした濃度が感じられます。
【麺屋 黒】
目黒駅近くにある家系ラーメンとして有名なのが麺屋「黒」です。
実は店内に有名人のサインが多く飾ってあり、スープはちょっと濃いめでボリュームがあります。ライスと美味しいきゅうりの漬物が無料でついてきて、辛いラーメンも美味しいですが焼き豚丼も食べて損はないです!
【まこと家】
最後にご紹介するのが「まこと家」です。
芸能人の寺門ジモンさんやロバートの秋山さんも通うというファンの方が多い根強い人気のお店です。
かなり老舗の貫禄ある雰囲気の外観で、ラーメンの特徴はスープが醤油味が強く、中太の縮れ麺は歯応えバッチリです。 伝統あるお店で家系ラーメンを堪能したい方は是非訪れてみてください!
今回は、家系ラーメンの歴史から有名店についてまとめました。
神奈川県発祥ではありますが、今では全国的に展開しているので是非今回ご紹介したお店にも足を運んでみてください!