どこのご当地ラーメン?日本三大ラーメンの一角?~喜多方ラーメン編~

皆さんはラーメンがお好きですか?

私はめちゃくちゃ好きです!

その中でもあっさりして飲みやすいスープで、食べやすい醤油味のラーメンが好きなのですが、あっさりした味で有名なラーメンといえば喜多方ラーメンではないでしょうか。札幌、博多と並び日本三大ラーメンと呼ばれるくらい定評があるほどです。

今回は、そんな喜多方ラーメンにフォーカスしてそのルーツや特徴を探っていきたいと思います。


そもそも喜多方ラーメンとは?

そもそもどのようなラーメンを喜多方ラーメンと呼ぶのでしょうか?

喜多方とは、日本の東北地方に位置する福島県の市を指します。

このことからも喜多方ラーメンは福島県のご当地ラーメンと呼べるでしょう。

ここで少し歴史を振りかえってみましょう!

実は古く大正末期から昭和初期にまで遡ります。

その頃、喜多方市内にはラーメン店というものはなかったのですが、中国から来たある一人の青年がチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いていたのです。チャルメラとは、一昔前に屋台のラーメン屋さんが吹いていた木管楽器を指します。

話を戻しますが、その手作り支那そばこそが90余年の歴史を持つ喜多方ラーメンの元祖なのです。

では、喜多方ラーメンがなぜ現代では三大ラーメンと呼ばれるほど有名になったのか?

その原点は「蔵のまち喜多方」にあると言われています。

昔から味噌、醤油、清酒の醸造業が盛んに行われており、喜多方市内では醸造蔵が多く使われていました。蔵を撮る写真家たちが福島県内各地で行った写真展により「蔵のまち」として有名になり、蔵の写真をとるため集まった観光客が喜多方ラーメンを有名にしたことがきっかけなのです。

喜多方ラーメンは、基本的に醤油味がベースですがその店によって色合いや風味は多種多様なのです。

スープは醤油味や塩味、その中間の味といった具合に完全に同じ店などありません。

また、麺は「平打ち熟成多加水麺」と言い、通常麺の幅が約4mmの太麺で水分を多く含ませてじっくりと寝かせて作りますが、この麺にはもちもちさがウリのコシと独特の縮れがあるのが特徴的です。

喜多方ラーメンの有名店

ここからは喜多方ラーメンで特に有名なお店についてご紹介します!

どのお店も一度は行ってみたい名店なので、きっと知れば知るほど食べたくなります。


坂内食堂

まずは名店坂内食堂。

コシがある太めのちぢれ麺と自家製チャーシューが全国的に人気のお店です。喜多方ラーメンの代名詞的とも言える存在なので、週末や休日には店の前に長い行列ができることもあります。

源来軒やまこと食堂とともに「喜多方ラーメン御三家」のひとつとされています。

地元喜多方市では、ラーメンではなく「支那そば」と呼ばれてきましたが、そのイメージを今でも受け継ぎ地元の人にも愛されています。創業は昭和33年5月という老舗のお店で、

塩ベースで隠し味に醤油という特徴の豚骨ベースのダシに、多加水麺を使用して自家製チャーシューがたっぷり載っているのが坂内方式なのです。

また、スープを麺に絡めて味わうのが喜多方ラーメンの特徴なので、元々はレンゲでスープを飲むという文化はなかったのです。

「支那そば」のほかにチャーシューで麺が隠れるという自慢の肉そばもあるので、ぜひ一度食べてみたいラーメンの一つです。

源来軒

次は、喜多方ラーメン御三家の一つとも言われている源来軒です。

創業時に遡ると、大正末期に中国・浙江省から日本へやって来た潘欽星氏が屋台から始めたことがきっかけで昭和元年創業。

お店を構える前に2年ほど屋台で手打ちラーメンを売っていたルーツも持ち、現在も昔と変わらない手打ちラーメンと手作り餃子が大人気です。

そして、手打ちだからこそ深夜1:00〜2:00頃に起きて打ち始めるほどのこだわりがあり、ラーメンのスープも、鶏ガラ、国産黒豚、煮干し、野菜、日高昆布などを煮込むという手の込んだもので、名物の餃子の皮ももちろん手づくりです。

源来軒に行けばこのスープと多加水麺の絶妙なバランスが味わえます。

まこと食堂

そして、もう一つの御三家のまこと食堂は醤油味スープの代表格。

実は喜多方産の醤油をベースにして煮干と豚骨でダシをとっているのです。創業者の佐藤ウメさんは、もともと麻雀屋を営んでおり、その後下宿屋とうどん屋に転身した背景があります。

そして、東京で支那そばが流行っていると下宿したお客さんの女性から聞かされて、研究を重ねて生み出したのが醤油味の支那そばなのです。

こうして、昭和22年の戦後すぐに誕生したのが「まこと食堂」というわけです。

ちなみに、現在の喜多方ラーメンの主流である醤油味はこの「まこと食堂」始まりだそうです。

創業者の苦労の結果生み出された醤油味の喜多方ラーメンを、ぜひ一度食べてみたいですね!

食堂なまえ

最後に紹介するのは御三家とは違うのですがこちらも名店の食堂なまえ。

特徴的な多加水極太麺は、手打ちならではの変化に富んだ縮れが魅力的で、その太さは一般的な喜多方の麺より2㎜ほど太いです。なぜ麺を太くしてあるのかというと、立地の悪さを少しでも払拭して、お客様にもっと興味を持ってもらうための一工夫なのです。

スープは豚のみで出汁をとっていて驚くほどに透明です。そこに、薄口醤油味で味付けされた喜多方名物豚バラチャーシューがのっています。

麺には一工夫を施していますが、スープの味など全体的には元祖喜多方ラーメンの味を崩さないようにシンプルさも保っています。

喜多方ラーメン店の良さを残しつつ一工夫ある食堂なまえにも足を運びたいですね!

喜多方ラーメンを全国区にした「坂内(ばんない)」について

さて、ここまでは喜多方ラーメンの有名店について紹介してきましたが、その喜多方ラーメンを全国区にしたのはやはり「坂内食堂」でしょう。

坂内食堂は、各都道府県や百貨店などにもイベントでよく出店しています。また、チェーン展開をしていますがお店での手作りにこだわっていることから、お客様想いの坂内食堂というイメージがありますね。

現在もアメリカに出店していることから、今後日本国内はもちろん世界的にももっと拡大していくのではないでしょうか。

まとめ

今回は日本三大ラーメンとも謳われる喜多方ラーメンについてまとめました。

その中でも喜多方ラーメン御三家と呼ばれるお店があったり、オリジナル要素を加えたものがあって古くから人気のラーメンだということがよくわかりました。

私も一度は本場福島県で食べてみたいと思います!

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